切れ目なく

 本作には、派手な進行や非常識な怪異はでてこない。にもかかわらず、ゆらゆらした赤だったり青だったりする炎がいつの間にか自分の周囲に漂っているような気分になる。

 簡潔だがズバリ鮮やかな心理の転換を堪能した。

 必読本作。