本作には、派手な進行や非常識な怪異はでてこない。にもかかわらず、ゆらゆらした赤だったり青だったりする炎がいつの間にか自分の周囲に漂っているような気分になる。 簡潔だがズバリ鮮やかな心理の転換を堪能した。 必読本作。
引っ越した先で毎月9日に聞こえる、隣の部屋のドアをノックする音。出てみると綺麗な女性がドアをノックしていた。主人公は隣の部屋は引っ越してしまったと伝えるが……。よくある怪談話だと思って読んでいたら、まさかの展開が!二重に仕掛けられたホラー展開に驚愕せよ。