千年前のラノベ? 落窪物語は古典のなかの「ざまぁ小説」かも?

主人公の落窪の姫は、たいへん美しい平安貴族のお姫さま。
ですが、彼女は母親をなくし、継母にいじめられる日々を送る不幸なお姫さまでもありました。
そんな落窪の姫が将来有望な右近少将とひょんなことから恋仲になり、不幸な身の上が一変。どんどんと成り上がっていきます!

「古典? どうせ難しいんでしょ?」と思ったそこのアナタ。安心してください。本作はめちゃくちゃ分かりやすい言葉で古典を読める良著です。
たとえば……

******

えええええ?
ちょっと何言ってるかわかんないんですけど――

******
※本文から抜粋

上記みたいな、言葉づかいです(笑)
すごく読者フレンドリー!
ラノベを読む感覚で読書しただけなのに、これを読んだアナタは「落窪物語? もちろん、どんな話か知ってるよ(ふふん♪)」と、まわりに教養を自慢できるかもしれません(笑)(笑)

落窪物語を読んだことのないすべての人におススメですが、大河ドラマの『光る君へ』を視聴中という方に特におススメ☆
時代背景がほぼ同じなので、ドラマ理解の一助にもなると思います。

その他のおすすめレビュー

babibuさんの他のおすすめレビュー2,283