本作は、異能をもつ人々の戦いをえがく和風ファンタジー。
紫嵐隠密組は、依頼に応じて仕事をする特定の勢力に組みしない異能集団です。
そんな紫嵐隠密組に、このたび舞いこんだ依頼は、館林忍軍からのもので……
和風ファンタジーと一言で言っても、平安貴族や武将、花魁に江戸町人など色々ありますよね。
本作であつかわれているのは、御庭番みたいな隠密行動を生業にしている人たちのお話です。
忍や隠密、それに異能!
熱いバトルが読める予感しかしませんよね?
その予想は、大当たりです。
臨場感いっぱいのバトルシーンを思う存分楽しめます。手に汗握る展開にハラハラ、ドキドキすること間違いなしです!
次はどうなる?と読みすすめ、5万字弱があっという間のできごとでした。
バトルと同じくらいキャラも魅力的で、彼らの気持ちを考えながら読むと、より物語を楽しめると思います。
忍者モノのマンガとかがお好きな方に、とくにオススメ☆
類稀なる戦闘能力を持った、異能隠密集団が活躍する和風ファンタジーです。
その力を用いて数々の依頼を受けていた忍頭・清月が、依頼主である他の忍集団の頭・光華と出会うことから物語が始まります。
何故か逆賊として狙われ、多くの仲間たちを失った光華。
彼女は清月の異能力を欲するあまり、清月を拉致し、それが原因で二人まとめて危険にさらされることに…。
美しい言葉で描かれる迫力の戦闘シーンはとてもテンポよく、最後まで一気に読み進められます。
ここで出番が終わるのはもったいないような、個性的なキャラクターも多数登場。
味方も敵も操る異能力が多彩で、どれもカッコいいです!
強大な力を求める光華に、清月が語る異能の真実。
そこから導き出される、彼らが選び取る道とは。
簡潔ながらもしっかりとテーマがまとめられた、読み応えのある作品です。
忍者、戦闘、和風ファンタジーなどに触れてみたい方はぜひご一読を!