〈巻末〉奏者・楽器・演奏曲紹介

音廻おとめぐり卓渡たくと(指揮)

 クローゼットにずらりと並ぶ燕尾服。クリーニングに出す時も燕尾服。

 最近、雑誌の定期購読を始めた。『最新☆卵デコカタログ』『手作り卵コスチューム〜あなたの卵とおそろいコーデ♡』がお気に入り。


黒玉くろたまちゃん

 少しずつオカン意識が芽生えてきたらしい。

 最近の課題は大人女性的シックな装いの研究と、よその卵さんたちとの円満な付き合い方。



 * * *



【空飛ぶおたまじゃくし】


川波かわなみ音葉おとは(ピアノ)

 まだ12歳のはずが、予想以上に貫禄かんろくが出てきてしまった。今でもたまに嫉妬民によってコメントが炎上するも、はがねメンタルでスルー。強くなった。


♬フランツ・リスト作曲

 超絶技巧練習曲 S.139 第8番ハ短調『荒々しき狩』(または『死霊の群れ』)


♬カミーユ・サン=サーンス作曲

 『動物の謝肉祭』第13曲ト長調『白鳥』



 * * *



【風の翼の乙女】


◆フェオドラ・ラヴローヴァ(チェロ)

 本物のロマ(ジプシー)にしようかと思ったが、話が長くなってしまうので「ロマっぽい人」になった。映画『オーケストラ!』に、このエピソードの参考にしたソ連ユダヤ人収容所の話が出てくる。


♬ガブリエル・フォーレ作曲

 『シシリエンヌ』作品78


♬アレクサンドル・ボロディン作曲

 オペラ『イーゴリ公』より

 『ポロヴェツ人の踊り』(ダッタン人の踊り)


♬セルゲイ・ラフマニノフ作曲

 『ヴォカリーズ』作品34-14



 * * *



【おっさん運命共同体】


音道おとみち豊海ゆたか(スティールパン)

 バンド名『スティール・おっさん・シングラー』は一体誰が考えたのか。おっさんであっても少年の心は忘れない(超負けず嫌い)。


◆ドラムおっさん&コントラバスおっさん

 名前を呼ぶのがめんどい時、音道に「ドラ、バス」などと呼ばれているらしい。


♬映画『リトル・マーメイド』より『Under the Sea』


♬『イパネマの娘』


♬ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲

 『交響曲第五番』(通称『運命』)


♬リムスキー=コルサコフ作曲

 『熊蜂の飛行』


♬ピエトロ・マスカーニ作曲

 歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より

 間奏曲



 * * *



【歌の花にカノンを乗せて】


空山そらやま歌希かのん(サンポーニャ/フルート)

 物怖じしない元気なJK。茶髪ボブ。

 リーフレットには音葉がサインするスペースをさりげなく作っておいたらしい。


相澤あいざわ琴名ことな(ソプラノリコーダー/クラシック・ハープ)

 物怖じするけなげなJK。おさげに眼鏡。

 音葉のサインスペースを卵型にしてイラストに紛れ込ませたのは彼女の発案。


◆ルシオ(チャランゴ)

 バンドリーダー。面倒見がいい南米のおっさん。


◆フォルクローレ・バンド(ケーナ/アルパ/ギター)

 みんな器用なので一人二・三楽器は平気でこなす。


♬『花祭り(ウマワケーニョ)』


♬『コンドルは飛んで行く』


♬フェリックス・メンデルスゾーン作曲

 歌曲『6つの歌』より

 作品34の2『歌の翼に』


♬ヨハン・パッヘルベル作曲

 『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調』

 (通称『パッヘルベルのカノン』)



 * * *



【音楽ダンディと音楽談義】


関川せきかわ百尋ももひろ(ヴァイオリン)

 容姿は「小柄」としか書いてないが、ダンディに口髭とか生やしてる気がする。

 宣言通り百尋(百歳)まで長生きしてほしい。


◆アイリッシュ・バンド(バウロン/アイリッシュ・ハープ/アイリッシュ・フルート/ティン・ホイッスル/イリアン・パイプス)

 全員美人であると同時にアイリッシュ・ミュージックに魅せられ第一線で活躍する実力者。


♬『O'Sullivan's March』(オサリヴァンズ・マーチ)


♬『John Ryan's Polka』


♬『The Lass of Glenshee』(グレンシーの娘)


♬パブロ・デ・サラサーテ作曲

 『ツィゴイネルワイゼン』


♬クロード・ドビュッシー作曲

 『夢想』



 * * *



【海を越える桜の音】


音道おとみち羽流衣はるえこと

 ひたすら素敵な日本女性をイメージ。久しぶりに着物について調べられて楽しかった。


音道おとみち里琴りこと(アイリッシュ・ハープ)

 結婚当初にテンパりすぎる気持ちはよくわかる。音道との馴れ初めは謎。


音道おとみち豊海ゆたか(ハンドパン)

 名家に生まれた自由人。ハンドパンはスティールパンよりさらに新しい楽器。響きがとても良い。専門店は少ないが、ア◯ゾンで数万円で買えたりする。


沢井さわい忠夫ただお作曲

 『二つの変奏曲』より

 『さくらさくら』


宮城みやぎ道雄みちお作曲

 『春の海』


♬『ロンドンデリーの歌』(The Londonderry Air)


♬『春の日の花と輝く/Believe me, if all those endearing young charms』



 * * *



【同世界線上のアリア】


♬ホセ・マンソ・ペローニ作曲

 『コーヒーをきながら』

 (通称『コーヒー・ルンバ』)


♬ピョートル・チャイコフスキー作曲

 『弦楽四重奏曲第1番ニ長調 作品11』より

  第二楽章『アンダンテ・カンタービレ』


♬フレデリック・ショパン作曲

 『練習曲(エチュード) 作品10 第5番』

 (通称『黒鍵のエチュード』)


♬アラム・イリイチ・ハチャトゥリアン作曲

 バレエ組曲『ガイーヌ』より

 『剣の舞』


♬ベドルジフ・スメタナ作曲

 交響詩『わが祖国』より

 第二曲『モルダウ』


♬ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲

 『管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1068』より

 第二曲『エール (Air)』

 (通称『G線上のアリア』)


♬シャルル・グノー/ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲

 『アヴェ・マリア』



 * * *



【番外】


 ものすごく好きだけど作中で演奏できなかったので、タイトルだけ出した曲たち。


♬ピョートル・チャイコフスキー作曲

 『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35』


♬ヨハネス・ブラームス作曲

 『交響曲第1番ハ短調作品68』


♬アントニン・ドヴォルザーク作曲

 『交響曲第9番 ホ短調 作品95, B. 178』

 (通称『新世界より』)


♬カール・ニールセン作曲

 『交響曲第4番 作品29, FS 76 』

 (副題『不滅』)


♬ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲

 『ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73』

 (通称『皇帝』)



※※※※※


↓こちらで作品に登場した曲の動画を紹介しています。


『黒須友香note』

https://note.com/kurosutomoka/n/n8fcd33e2a479


※※※※※


 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 次回作は、大人になった川波三兄弟(音葉・伊弦・理音)をメインに、また卵と音楽の物語を書けたらいいな、と考えています。

 またご縁がありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。


 2023年8月

 黒須友香


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あなたの「音」、回収します 黒須友香 @kurosutomoka

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