守られるだけがヒロインじゃない!戦う女の子に幸あれ!

王国の盾と呼ばれる部門一族であるスタールジア辺境伯の令嬢、ルルシア。例にもれず彼女も剣を振り回して育った脳筋である。
彼女が定期的に城へ呼ばれる理由は令嬢らしいダンスやお茶会――ではなく、王太子の影武者。盾としての腕を見込まれた彼女は、迫り来る暗殺者から王太子を守るべく今日も凛々しく立ち回る!


脳筋で相手からの好意に疎い女の子ってとってもかわいいですよね。ルルシアはまさにそんなヒロインです。でも強さは彼女自身の努力の賜物であって、それを理解したうえで頼り、そして愛そうとする王太子にキュンでした!お互いに背中を預けられる男女バディ、尊い!

華麗に、そして豪快に戦うルルシア視点の一人称は落ち着いて読むことができ、丁寧さと爽快感が絶妙な作品でした。1万字という短い中でキャラクターの機敏が感じられてすごく良かったです。最後のまとめ方もとても綺麗だなと思いました。
隙間時間を有効に楽しむのにお勧めの一作です。ぜひご一読あれ!