辺境伯令嬢の鈍感ぶりに王太子が困ってます。お願いだから気付いてあげて!

 美しい外見とは裏腹に、剣を持ち辺境での魔物退治が趣味のルルシア。
双子のようにそっくりな従兄弟の王太子アラステアに呼び出されては、彼を狙う暗殺者から守るため影武者をしています。
互いに信頼し合う関係なのに、顔を合わせればいつも喧嘩腰になってしまう二人。
 呼び出しに文句を言いつつアラステアを守るルルシアと、そばにいて欲しいが為に影武者をさせるアラステア。本当は守られていて欲しいアラステアの気持ちにルルシアは全く気付きません。
王太子はこの鈍感令嬢をどうやって振り向かせるのか?

 短編ながらキャラ設定が魅力的で、ルルシア視点で語られる物語は彼女のさっぱりした性格がよく出ており軽快です。

 王太子を守る強い女の子と国を守る王太子のバディもの。
 長編でないのが残念です。
 さくっと読んでみてはいかがですか?