嘘だと言ってくれ(夜)




 嘘だろ。はい嘘っす。だよな。満開の桜の下。私を含め会社の皆が赤ら顔になる中、苦手なのでと断りサイダーを飲む部下の言葉に笑いを返した。前世の私が桜の妖精で、君が魔法使いで奪った私の記憶を返すって。笑顔の部下を見ながら、がぶがぶ酒を飲む私の周囲には何故か花びらがたくさん積もっていた。






(2023.4.1)


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る