草刈り季節




 蒸気を多分に含む草の匂いが風に運ばれてやってきた。家々に隠れて見えないが、徒歩五分で辿り着く梅の園で草刈りをしているのだろう。腰の高さまで生える細長い草刈りはさぞかし手を焼くだろう。いんや、道具を使えばそうでもないか。これから訪れる我が家の草刈りを想像して、爽やかに笑ってみせた。






(2023.4.24)


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る