異なる赤い空




 今日停戦できるのならずっと。続く言葉を飲み込み、背が短い雑草が所々に固まって生える地面へと寝転ぶ。ずっと赤い空だ。夕日に染まる赤い空は好きだったのに。この空は嫌いだった。早く青い空が、夕日に染まる空が見たいのに。いつになったら。続く言葉は赤に染まる白い鳩の羽ばたきに搔き消された。






(2023.9.21)


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