どうしても言葉が見つからない
うわっ。思わず口から出たのは気持ちとは裏腹に、淡い声。腰を抜かした僕の視線の先。空の上の上。風圧で転げ回って吹き飛ばされそうになるのを、身体を地面に押さえ込んで防ぐ。特に鱗の生え変わりの時に行われる漆黒の竜の一回転。威圧感。重厚感。息を飲み、目を奪われる美しさ。否。見つからない。
(2023.4.30)
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