あとがき

あとがき

 こういうネタばらしは書かないでおくのがスマートなんだと思いますが、どうにも書きたくなってしまう性分なものでお許しください。



 まずはヒロイン小佐波時寝についてです。時寝という名前についてはお察しの通り、時が止まった存在なのでそう名付けたんですが、姓の小佐波については江戸から明治にかけて存在した超能力者、長南年恵さんの音から拝借しています。全体の語感も似てますね。



 その他、登場人物も色々とネタ元がありますが、北原長十郎、三船豊水あたりは梨の品種名ですね。茂木琢磨編の舞台となった市川市は私の生まれ故郷です。千葉県の梨についてはふなっしーが宣伝してましたが、実は梨を名産としているのは、船橋市よりも市川市と松戸市です。そうして田村さんのバイト先は…市川と言えばサイゼリヤ発祥の地です。昔は町の小さなレストランでした。市川にある私立の進学校と同じく市川発の塾と言えば…関東の方にはピンとくると思います。



 イリヤの台詞「黒い軍服の日本兵は撃たれれバ倒れるが、赤い軍服を着た兵士には弾が当たラない」は、実際に日露戦争時の都市伝説です。本当はもう少しあって「黒い服を着ていた日本兵は撃てば倒れたが、白い軍服を着た兵士はいくら撃っても倒れなかった。赤い軍服を着た兵士に至っては全く弾が当たらなかった」だそうです。そうしてその正体は化け狐ならぬ化け狸だなんて噂も当時実際にあったそうです。狸じゃちょっとトキネさんが可哀そうかなと思って狐にしました。狸ファンの人すいません^^;。



 気仙隕石についても隕石自体は実在していたもので、日本最大の石質隕石らしいです。しかし破片を人々が持って帰ってしまって、今国立科学博物館に展示されている最も大きな塊は106kgしかないそうです。



 四賢者編でサタジットは私が創作しましたが、源義経とアレキサンダー大王はもちろん実在するとされた人物です。日本ではマイナーですがドナルド・マクベインも実在した人物です。文中で書いた記録についても実際の物です。



 ユーナム財団の方々はネット上では未公開ですが拙作「特殊士業協会九州支部」と共通キャラです。そのうち公開される時が来ると信じています^^;。釜本伊都子も今は公募に出しているので非公開になってますが、以前書いた「なかしま君となかじまさん」との共通キャラです。こういう仕込みは手塚治虫先生や松本零士先生がよくやられていましたが、書いていて楽しいですね。

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20代から歳をとらなくなったトキネさんは、修行しすぎて無敵になりました<連続活劇編> 十三岡繁 @t-architect

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