冷風一陣、魂を運ぶ

 素晴らしい純文学だが、ずしりと重い。

 打ち解けようにも打ち解けられなかった友人の真意はいかばかりであったろう。少なくともあんな死に方で納得できるはずがない……当人はもちろん、遺族も主人公達も。

 生きてさえいれば。命さえあれば、彼の実力を心から認められる日もあっただろうに。

 合掌。

 必読本作。