知性の行方

あらゆる他人をせせら笑い自分の目先の利益しか考えないルリエにとって、クラスで最も有力そうな人間のグループに属し、そいつの腰巾着として振る舞い、そいつが敵意を向ける相手へのいじめに加担することは、すべて当然の成り行きだった。
結果として、彼女はいじめていた相手に復讐される。

※『KAC2023 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2023～』参加の連作短編の一つで、『深夜二時に起きること』『夜ごと日ごとに潰され焼かれ腐りゆく』『ぐちゃぐちゃ』『深夜の散歩』『筋肉の行方』と同じ舞台の作品です。