誰にも言えないこと、誰もが笑えないこと。

誰にだって性癖というものはあるものです。
それを隠してるか、隠す必要のないものか、個々人にはそのくらいの違いしかない。
誰もそれが、たとえどんな人に言えないことだって、笑ったりはできないのです。
ただ、それが人間の社会性という防壁を超えて滲み出してしまうことがある。
この話は、それが自分でなく他人によって晒されることで、かえって自身の内面と対峙せざるを得なくなってしまった人間の話なのだと思います。
ありふれてないようで、ありふれていること。またはありふれていても見て見ぬふりをすること。
この作品の主人公と私の違いは、それくらいしかありません。

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