人一倍働き者で真面目な主人公。庭師として木々とじっくり向き合い、耳を傾けます。そんな主人公はある日、とても不思議な体験をします。読んでいると、道を極めている職人さんたちは本当にこんな体験をしているのかもしれない、と思いました。そして、とても綺麗な光景が脳裏に浮かんできました。気になっている方は、ぜひ読んでみてください!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(113文字)
丁寧にエピソードを描くことで浮かび上がる主人公。その言葉一つ一つから人柄が味わい深く伝わって来ます。そんな人物が住むに相応しい環境が物語として魅力でした。職人として生きようとしている主人公が、感じる不足により自ら先へ進まずにいる時、それまで彼には見えていなかったものが見えます。ここの一転する感じが印象的。短い締切のKAC、このお題で、これ程、物語を描かれていることに感動です。
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