味わい深い人柄と幻想が絶妙

丁寧にエピソードを描くことで浮かび上がる主人公。その言葉一つ一つから人柄が味わい深く伝わって来ます。
そんな人物が住むに相応しい環境が物語として魅力でした。
職人として生きようとしている主人公が、感じる不足により自ら先へ進まずにいる時、それまで彼には見えていなかったものが見えます。ここの一転する感じが印象的。

短い締切のKAC、このお題で、これ程、物語を描かれていることに感動です。