おじさんだって、ぬいぐるみが好きで良いじゃないですか!しかも、実はぬいぐるみに関して辛い過去も背負っているんだし。そんなぬいぐるみが好きなおじさんだからこそ、大切なものを無くした気持ちが分かるのです。おじさんだって、頑張れる。おじさんだって、ヒーローになれる。そんな気にさせてくれる、作品ですよ!
SNSでたまに見かける「○○町で無くした○○を探しています」という投稿。今回俺が見つけたのは、自分の住む町で無くしたぬいぐるみを探しているという内容だった。幼少期のある出来事から、ぬいぐるみには並々ならぬ思い入れを抱いていた俺は是が非でもぬいぐるみを見つけ出すべく、夜の町へと走り出す。「俺」がぬいぐるみにこだわる理由がきちんと描写されていて、感情移入しながら読むことができます。また、きちんとオチもついていて楽しめます。サクッと読める分量&軽やかな内容ですので、万人にお勧めできるお話です。
幼少期のトラウマが、ある意味、宗教レベルの「巡礼」を通して浄化されるかのような、そんなお話であります。こういう話は、ね、並のアドバイスやそこらで解決するものではありません。代わりのモノで解決とか、あり得ないのです。その意味でもこの作品、中途半端な「らしさ」や「妥協的折合」を求める大人への、戒めでもあるのです。そのことに、改めて思いを至らされました。
夕食待機中、何気なく見ていたTwitte○で発見した、ぬいぐるみの落とし物に関する投稿。可愛いぬいぐるみをこよなく愛するおじさんは、夜通し探しにでかけます。おじさんがそこまでするのには、ほんのり切ない、過去の苦い思い出が――
ツイッターで見かけただけ、という繋がりなのですが、ぬいぐるみをなくした女の子のために奮闘するショートショートです。ほっこり系でありながらツボついてくるコミカルさが面白いです。優しい笑いが好きな方にお勧めです。
子供がぬいぐるみをなくしたというツイートを見かけます。これは俺への挑戦だとは言いませんけれど、近所の公園でなくしたとのことで、俺の事件だとなります。いいえ、わたしたちの事件ですと奥さんは言いません。夕飯の支度に忙しかったのですな。子供時代のぬいぐるみ事件、主人公はぬいぐるみの恨みはぬいぐるみで晴らすと言わんばかりに家を飛び出す。事件の先になにが待っているのか。
主人公のぬいぐるみたちへの愛情がはげしくて、くすくす笑えます。いや、みんな何かしらそういう物を持ってるんでしょうね。心温まるお話が読みたい方はどうぞ。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(133文字)
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