概要
なぜ売るのかって? 万物は巡ることで命を得るからさ
千年の栄華を誇る帝国で『餌』狩りの神官ルーシがたびたび足を運ぶ場所があった。
そこは禁書を専門に扱う異端の店で……。
※小説家になろうにも掲載しています。
そこは禁書を専門に扱う異端の店で……。
※小説家になろうにも掲載しています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!神に仕え「狩り」をする青年と禁じられた書物を扱う古書店主の関係は——?
千年もの間、密やかに保存された禁書——世界を治める帝国に滅ぼされた「餌」の国の言葉の書物を集めた古書店とその店主ドレイク。
彼の店の常連客、ルーシは淡い金の髪に空を映すような青い瞳を持つ美しい青年です。古色蒼然とした店にはおよそ不似合いなその青年は、大金を費やしてその禁書を買い求めるのですが、何と彼は帝国が信奉する神に仕え、『餌』を狩る役割を担った「『餌』狩り」の神官で——。
神の力、呪符といった魔法が確かに存在しながらも、それを行使する人と人との争い、信仰、盲信といった人の業そのものが、かえって鮮やかに浮き彫りになっていきます。
神にも近いその力を振るうためには互いを必要とす…続きを読む