人と神の狭間で揺れる。

 ある村に、一つの神話があった。村が異形のモノたちに脅かされた時には、神様に巫女を捧げて祈ること。そうすれば、神様は村を守ってくれる。巫女たちも栄誉に預かれる。
 そんなある村に、主人公である一人の青年がいた。神と村人の仲介役の役目を果たす彼は、神の言葉を村人に伝えていた。村人は神様に供物を捧げ、その代わりに神様は村を守ってくれた。こうして、村の平和は守られ、平穏な日々が約束されたいた——はずだった。
 ある時、再び異形の存在が村に近づき、主人公は神様に巫女を要求される。巫女になることは村では栄誉あることとされていた。巫女は村の中でも若い女性が選ばれた。しかし、いつの頃からか、神様は巫女を……。
 そして、主人公の存在をよく思わない存在がいた。村長だ。自分の村なのに、主人公と神様が崇められ、自分の立つ瀬はない。そう思ったのだろうか。村長は明らかに呪術的な力を持って、主人公に抗うようになった。そして、巫女を選出するくじ引きの際にも、村人の心を弄ぶかのような言動を見せる。
 そんな中、また怪異が村を襲おうとしていた。村人を守る役目の主人公は、人間と神様の板挟みになって苦しむ。

 果たして、主人公は村を救うことが出来るのか?
 神様の正体とは?
 村を襲う怪異とは?

 謎に満ちた閉鎖的な村を舞台に、恐ろしい現象が起こる!
 ホラーが好きな方は必見!

 是非、御一読下さい。

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