「生きる」ことを巡る冒険譚へ。

 主人公である少女は、幼馴染と一緒に森にいたところ、空から落ちて来たモノを拾う。それは、ネジ式の喋るカバのような機械だった。少女たちはそれをネジ式と呼ぶことにした。ネジ式は少女たちの民が伝えるノアという幻の場所からやって来たと言う。
 ネジ式と共にノアへと旅立つ主人公と幼馴染だったが、途中で村をカニバルに襲われた少年と出会うことで、事態は一変する。カニバルとは、人間を襲い食べるバケモノの集団だ。少年はカニバルたちへの復讐に燃えていた。
 そして、カニバルたちと対峙することになった主人公たちだったが——。
 
 果たして、カニバルたちの意外な正体とは?
 そして、主人公たちに隠された秘密とは?

 人間は何も食べずにはいられない。
 では、何を食べるのか?
 カニバルたちは人間を食べるが、人間も動物の肉を食べてきた。
 そう、人間も動物を殺して食べてきたのだ。
 では、人間に動物が仕返しにやってくる日は来るのだろうか?
 
 この物語は優しいだけではなく、人間の残酷さや性も描かれています。
 作品を通して考えるべきことが沢山あると思いながら拝読しました。

 是非、御一読下さい。