ヒトが禁忌を犯し、神は邪に堕ちる。雁字搦めの小鳥は何処かへ飛べるか

御言は山の神様に命を助けてもらう代わりに、村人たちに神様の言葉を伝える役目を与えられる。頼まれたことは何でもしなくてはならない、ここでの話を忘れてはいけない。神様は御言にそう語りかけるのだった。
しかし、村は優しく穏やかなことばかりではない。御言は決意する。大切なものを守るため、底の見えぬ闇へと進むことを。

優しく不思議で、どこか残酷な昔話から物語は始まります。その世界観と同じく、ヒトと、ヒトならざるものが共存する村は、ほんわかと優しくも恐ろしく、悍ましく、不穏がつきまといます。
神とヒトとの間で苦悩し、己の無力さに葛藤する御言。与えられた役目を背負い、自分自身の手で全てを守ることを背負った彼の行き着く先は、やはり地獄なのでしょうか。

物語はこれからもまだまだ動くところと思います。
加えて、一話ずつが読みやすいですし、『親友はこっくりさん』の過去の話とありますが、こちらの作品だけでも楽しめると思います。
今からでも追いつけますので、是非、まずは表紙を捲ってみてほしいです。オススメです!

※第31話までを読んでのレビューです。

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