概要
芸術と人工知能の関係について
全三話。
小説的手法を用いた論考。
限りなく生きることが可能になったとしても、終わりある永遠を私は生きたい。
小説的手法を用いた論考。
限りなく生きることが可能になったとしても、終わりある永遠を私は生きたい。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!AIが創作をする世界。我々はどう向き合うべきか?
日々のAIの発展は目覚ましい。AIが人に勝つことは当分ないだろうと思われていたが、2016年にAlpha Goが囲碁のプロ棋士を敗ったのは記憶に新しいが、昨今では創作にまでAIはその手を伸ばしている。
もはや、絵、音楽、小説……あらゆる創作物をAIが肩代わり出来るように「なってしまった」時代。そんななかで私たちが創作をする「価値」とは? そもそも、私たちはなぜ創作をしているのか? 誰のために? 何のために? ――深く考えさせられる作品でした。
本作は、創作物に関して、作者視点の「私」と、読者視点のハニワという女性の間で繰り広げられる問答形式の作品です。なのですが、キャラクターがとても魅力…続きを読む - ★★★ Excellent!!!芸術と科学の論争をギュッと纏めたかのような
広く浅く小説と科学を齧ったと思っていた者からの感想です。
興味深い内容……だなんて浅い言葉は相応しくありません。
私はこの小説的論考を意欲的な作品として下から目線で評価します。
こと世界において科学と芸術が起こしてきた論争をギュッと捻って纏めたかのような内容に私はただただ唸るしかありませんでした。
こんな小説があっていいのか!?
とさえ思ったほどです。
いっそ冒涜的とまで言えそうな(否定ではなく)ハニワさんの思想は、しかして、正しくあるものと思えます。何故、冒涜的、だなんて言葉を使ったのかと言うならば、私もまた永遠の命を前に芸術と孤独を天秤にかける側の人間であるであろうからです。
世界にとっ…続きを読む