I am a Doll.

とあるアンティークショップに、とても美しいビスクドールが長い間売れ残りとして棚に置かれていた。体はボロボロになり、目に入れられた硝子も埃をかぶり、多くの人の目を引く反面、それだけの人の手から離されてきた。そんなある日、ドールは偶然ショップに立ち寄った会社員に買われることになる。彼の家で性同一性障害を持つ絵画のルードゥス、愛する人を失い、尚も相手を思い続けるバレリーナ人形のアルドルに出会い、多くの感情に気づく。そんな中で、自分の体を治し、大切に抱きしめてくれる主に禁断の想いを募らせてしまいー

障害だらけの想いを抱え、ドールは最後、あるひとつの選択に行き着くこととなる。