第11話 白人観光客激増中

 円安えんやすのせいかこれまでとお客様の傾向が変化しています。

 今までは少数派だった白人観光客がすごく増えました。

 す~っごくマナーが良くて愛想が良くて金払いが良くて、ひかえめに言ってサイコーです!!!


 でも帰りぎわに「アリガトウゴザマス」って言いながら

 がっ しょう し て 去っていくのはなんなんでしょうね。

 誰が教えるんだこの嘘マナー……。


 どうも近隣のホテルに泊まって深夜に抜け出し、うちや周囲のコンビニに行って買い食いするのが彼らのあいだで流行っているもよう。

 定番になってくれたらうれしいですね。

 がっ しょう はどうかと思いますが。


 白人の観光客たちが愛想良いのって、たんに富裕層で教育水準が高いというのもありますが文化の違いによる部分も大きいのだそうです。


『あいさつすらまともにできない奴は不審者の恐れがある』


 という考え方らしくて、子供のころから笑顔であいさつする練習をするのだとか。

 あの笑顔って、


「私は不審者ではありません」


 というアピールなのだそうです。

 元々カッコいいのにイイ笑顔であいさつなんてされたら、オッサンの私でもキュンとしてしまいます。

 つい先日のことですがイオンとかで見かけるマネキンと瓜二うりふたつの美形が来店されましたよ。

 あんな典型的な美形が本当に存在するんだなって、軽く驚きました。


 一方日本人のイケメンってこっちが

「袋はご利用ですか?」

 と聞いた時にすっっごい小さな声&仏頂面ぶっちょうづらで、

「ぬ”え”っ」

 とか返事する程度ですからね、レベルの差は圧倒的です。仕方ないですね。

 ちなみに「ぬ”え”っ」は「いらない」と言っています。

「ぬ”う”っ」だと「いる」と言っています。

 これが現場で分からないとレジ打ちで苦労します。

 今の当店の主力はネパール人ですが、彼らもちゃんと理解して対応してくれていますよ。

 不可能だと思いますか?

 慣れればある程度は可能です。ある程度は。


 ちなみにこのエッセイの開始時点では中国人従業員がいっぱい居たのですが、数年前からゼロになりました。

 割に合わないとバレてしまったようですね。

 お客様としてはいつも通り大量にいらっしゃいます。


 かわりに中国語しか書いていない中華料理屋が街に増え続けているのですが、大丈夫なんですかね?

 日本の飲食業って数年以内に九割も潰れるってこと、あの人たち知らないでやっていると思うんですよ。

 中国語だけってことは中国人だけしかターゲットにしていないって事で、そんな店がガンガン増えていっているのが現在。

 五年後、何件生き残っているのでしょうかね……。


 取り留めもなくなってきたので、今回はこれにて終りにさせていただきます。

 ありがとうございました。  

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