とある文明の興亡(または冷蔵庫テラフォーミング)

　主人公が冷蔵庫の扉を開けたら、「文明が発展していた」――。
　冒頭からして意味不明、かつ、読者を作中にグイッと引きずり込む、この思い切りのいい愉快な短編。
　冷静な主人公の視点で淡々と描かれるツッコミどころ満載の「文明興亡」に、読者はただただ呆気に取られながら、それでも勢いに任せて、目の前で繰り広げられるシュールな人類史を夢中で追いかけてしまいます。堪えきれない笑いとともに。
　たいしたことでも無さそうにサラリと書かれているものの、冷蔵庫の機能や収蔵された食品を存分に生かした科学的なアイデアには妙な説得力があり、思わず唸らされてしまいました。
　前述の書き出しのインパクトもさることながら、…続きを読む

物語の発想に驚きつつも、日常の空想の発展と思えば身近にも思える不思議な感覚が楽しくてすっと読めるし絵面がちゃんと頭に浮かぶのか拍手ものですね。

僕個人が巨人とか苦手なもので、冷蔵庫の中の文明が神を崇めなくなったり、そこへの制裁が僅かにあったりしたところで背中がゾクッとしちゃいました。

あと人類的な描き方をされている部分が全部虫のメタファーなんじゃないかとか、変な方向で読み取って勝手に冷や冷やしておりました(笑)

色んな読み方が出来て、大変面白かったです。

最高に面白い文明の興亡物語でした。思い返してもクスッと笑えて、また読みたくなる。そんな中毒性の高さが、また良いです。

迷うくらいなら、是非、読んで欲しい！迷わなくても読んで欲しい！こんなに推せるSFは、久し振りに出会いました。

私も砂漠の民との熱いバトルを読みたい！シリーズ化して欲しい！と切に願います！！

地球上で数多の文明が起こりそして消えていった。その縮図が冷蔵庫の中で！！(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)
発想が大好きでした。
砂漠の民との熱いバトルもぜひ読みたいと思いました！！