意地と意気地

 私は鳥取県米子市の生まれである。もっとも、九歳でそこを離れた。親戚の大半は今でも鳥取県にいるが、私の生家は廃屋同然となり撤去された。

 そんな私からすれば、本作はまさにくるべきものがきたと称するにふさわしい内容だ。ただし、私が普段から同県について予測していたのは単なる自治体消滅だったのだが。

 必読本作。