仲間愛に笑いに支えられて


死なないのが不思議なくらい。腐食MAXの意識の無い状態で何故か生き延びていた主人公が。ケロっと何もなかったように目覚めるとこらから物語が始まります。

主人公を取り巻く登場人物たち、そう多くはないのですが、揃いも揃って、個性的でインパクト強の、良い奴らです。主人公が1番常識人の普通の人です(笑)
作中彼ら一人一人、背景やら人物像やらが浮かび上がるストーリーが練り込まれていきます。気がつけば、彼ら個々に思い入れや愛着を持っている、自分に気がつきます。

そしてヒトデナシ勢がもう本当に大好き。「人で無い」という意味で私が勝手にそう言いましたが。
我々の知る動物や魔物や爬虫類などが、普通に知性を持って喋って、その姿形のまま人と並び立って活躍する世界です。ペットや使役ではなく、対等なパートナーです。可愛いいやら、可笑しいやら、ちゃっかりしてるやら。
彼ら無くしてこの作品は成り立たないぐらい。仲間愛と笑いに満ちていて、超ラブです。

ジャンルはダークファンタジーと書いてあり、実際そういった世界観の元物語は進みますが。
仲間愛と、仲間同士の面白いやり取りに。私は始終、ほのぼのしたり、じんわりしんみり感動したり、プププと笑わされたりしています。
どちらもメインであり、どちらがどうとかそんなん瑣末ごと、ってぐらいのめり込み夢中で読めるファンタジーです。
楽しい読書タイムを約束してくれる作品です。

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