万華鏡に「色」が戻る時、何が起こるのか。

しっとりとしたシリアス調の和風物語や、異種族間の恋愛がお好きな方には特にお勧めの物語です。

舞台はおそらく大正前後の日本、またはそれに近い世界観。作家玄鳥のもとで女中をしているあやめはある日、掃除中に万華鏡を見つけます。覗けば「色」がなく、壊してしまったと慌てるあやめに、玄鳥は言います。これは亡き妻の物で、彼女が亡くなった時からこうなのだと。
その日から玄鳥は、鬼と人に纏わる物語を聞かせてくれるようになるのですが……。

描かれるのはリアルな時代背景と、抑圧されつつも懸命に生きる女性たち。
そして、彼女たちに愛し愛された鬼はそれぞれが個性的で、どの物語にも異なる魅力があります。
もしかしたら、お気に入りの鬼が見つかるかもしれませんね!

万華鏡がうつし出す世界のように美しく儚い物語。
一つ語り終える終えるごとに、万華鏡は色を取り戻していきます。

全ての色が揃った時に何が起こるのか、ぜひ多くの方に見守っていただきたいです!

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