あとがき

 2022年の11月に始まったこの話。

 2年かけてようやく完結しました。


 最後は大分駆け足モードとなりましたが、ダラダラと伸ばすのもアレですし、2024年中に終わらせたいというのもありましたので(^^;)


 いやー、しかし長かった。

 川野は元々歴史系の話ではプロットをあまりしっかり用意していないのですが、1章終盤くらいで早くも方向性が作者の想定と大きくズレてしまい、そこから話の進行が制御不能……とまでは行きませんが大変なことになりました。


 正直、2023年の終わり頃には「これ最後まで行けるのか? あと何年もかかるのか?」くらいのことを考えながら進めていました。


 ようやく、今年の初夏くらいにエドワードの訪日ルートなりが見えてきて、そこからこういう方向に進めば幕末が終わってどうにかなりそう、ってのが見えてきました。あの瞬間というのはもう嬉しかったですね。


 最終章の構成については、当初は一太3で最後の3を燐介にしようと思っていましたが、よくよく考えてみたら燐介の話はもう前章でほぼ終わっているので、最終章は燐介の情景はいらないかなと思いました。というか、ダラダラ長くなる可能性がありましたので。


 さて、プロット無しで進んだことで色々謎設定が残ったことは否めません。

 最大の問題は前から言っていますが、プロローグ展開を世界が追い越してしまい、近江屋事件など起きそうにもなくなってしまったこと。

 今となっては燐介か龍馬がそんな夢でも見たんじゃないのかみたいな感じですね……( ̄▽ ̄;)


 剣術大会の部分とか、一太のパートナーになる感じで出てきた善英が途中から完全に浮いてしまったことも含めて(その頃は太平天国とか中国との関係も出てくるかな~と思っていたのですが、結局エドワードの訪日がとっかかりになったことで存在感が希薄なものに。生麦事件の話もほぼ解決したこともあり)、日本サイドでは色々空振りになるシーンが多かった感はあります。

 もう少しうまいルートが見つかれば、そのうちちょこっと修正するかもしれません。


 それも含めて、作者自身が「どうなるんだ?」という思いで続けておりましたが、そういう苦しみがまた長編を書くということの面白さでもあるんだなと思いました。

 作者としては色々達成感やら得たものの多い話となりました。


 そこに最後までお付き合いいただきました読者の皆様には本当に感謝しております。


 ありがとうございました。



2024年末 川野遥 拝

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幕末日本に転生しましたが、現代知識を活かしてスポーツ振興を目指します 川野遥 @kawanohate

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