第35話 歯医者
歯医者に行くって、なんかハードル高くないですか?
とは言ってもね、技術面ではアメリカの歯医者さん信頼してます。だって、ちょっとでも痛い、って言ったら、ガンガン痛み止めくれますからね。痛くなければ怖くないんです。で、不具合があったら、最後まで粘り強くやってくださる方、多いです。まあその分、お金もかかりますが(笑)。
私が今まで通った歯医者さんは、「できるだけ歯を抜かず」「触らなくていい歯は無理して治療しない」という感じでしたが、どういうわけか皆さん、「親知らず」と「歯並びの悪さ」だけは「親の仇」並みに嫌いますね。積極的に治療したがります。半年ごとの歯のクリーニングもほぼ「絶対」な感じです。
これ、田舎あるあるなのかもしれないですけど、dental hygienist (歯科衛生士)、しょっちゅう変わります。
で、今日も新しい方だったんですけど、彼女は中東の方みたいな感じだったんですが、母国語のアクセントが強いので、英語がとてもわかりにくい。それで、わたしもバリバリの日本語英語なので、あっちも「こいつの英語わかんねーぞ」って思ってるんです。
でもアメリカではそんなの普通のことですから、とにかくジェスチャーとか、何度も言うとか、そういう感じで乗り切るわけです。
とにかく、通じりゃ何でもいい。
あと、最近では慣れてしまったんですけど、アメリカの歯医者さんって、うがいしないんですよ。もしかしたら日本でもそのやり方がスタンダードになってるかもしれないのですが、一応、ご紹介します。
治療中、診察台にあおむけに寝たまま、口の中にストローみたいなので水を注ぎます。 最初はその感覚がわからなくて、「お、溺れる!」って思いながら、鼻に逆流したり、なんなら飲んじゃったりしてました。今では平気です。慣れってすごい(笑)
’Close your mouth’とか言われたタイミングで今まで水が出ていたストローが掃除機の機能にスイッチします。そこで口を閉じたら、中に溜まっている水を吸ってくれます。日本でもこっちの機能はありますよね。治療中にツバを吸ってくれる、アレです。
でも、何度も「うがいしてください」って言うのもなんなので、衛生士さんがストローを口の真ん中に置いて、先を唇にちょこっと触れさせたら、口を閉じてください、という合図。
これも慣れたらすぐにわかります。
今日はほんとに、最後まで何を言ってるかはお互いよくわかんなかったんですけど、「フロス毎日使ってる?」「もう少し歯茎の方までブラシしてね」、「次回の予約今入れちゃう?」などなど、意思の疎通だけはできました。
ほんと、慣れってすごい。(笑)
「どうやったら英語がうまく話せるの?」と聞かれた時に、私が答えていること。 月森 乙@「弁当男子の白石くん」文芸社刊 @Tsukimorioto
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