図書室にあったら、きっと夢中で読んでいた
- ★★★ Excellent!!!
小学校高学年の時に図書室で出会っていたら、きっと入り浸って黙々と読んでいたでしょうし、大人になっても記憶に残っただろうと思います。
主人公に特別な力があるわけではない、けれどしっかり主人公。そこに好感が持てます。
指輪物語なんかもそうですが、それまで普通に暮らしていたのに事件に巻き込まれ、初めは戸惑うこともあるけれど、自分の意志で前へ進んでいく主人公の姿は、読者を感情移入させ、その世界へと惹きこむ強い力を持っています。
そしてそれはもちろん作者様の技術があってこそ成り立ちます。
やりすぎない情景描写、戦闘時のスピード感、メリハリのある展開……上手い!
あと、これは個人的に刺さったのですが、寝台列車好きさんにもおすすめしたいです(笑)
私は列車が大好きなので、「ずっと乗ってて!」と思いました(笑)
『魔法』『冒険』『友情』『謎』『寝台列車』
ファンタジーの醍醐味を詰め込んだ、わくわくの塊みたいな作品です。
どうぞお楽しみください!