第12話 二股? 【瑛一 side】
ボクに告白をしようとした彼女は「一番大切な存在」なので、ボクはソノ喪失を恐れた。
大多数の人達にとって、重要な筈の恋心が、ボクの場合友情に負けてる。だから彼女には悲しい想いを選ばせた。
ボクがアノコに恋してるのを、多分、彼女は感ずいている。彼女は幼い頃から、ボクと並ぶのが好きだったから……
フラッシュバックする。
▼△
「瑛一!好きだよ」
と言ったソノ口で………
ふふ、ウッそと笑う
飽きないなだりあに
仕方がないヤツって、想うのが愉しかった瑛一が、笑うと、又、嘘をつかれる。
「絶対、一緒の大学に行って、同じ会社で」働こうね。
瑛一の希望にあわせるから・・・
という感じ。
が、瑛一に人間関係の中で、一番大切なのだ。
▼△
だりあの魅力を語るとボクが1番だろう?
幼い頃から、アレルギーの神経質で、埃・土・砂や雨・雪粒などが苦手だ。それらの1つ以上に、まみれると、ボクはじんましんが出来る。それでもスキー部で選手をさせてもらっているのは、ボク専属のマネージャー以上の、気配りをしてくれる「だりあ」のおかげだ。
だから何個かメダルがとれた。
その事だけでも、素直に嬉しい。
才女で格闘技以外はからっきし運痴な彼女は副委員長としても、すばらしく委員長のボクをサポートしてくれ、凄く助かっている。
だけど、だりあが女子らしくないからって、もし男子だったら、変かも知れないけれど、側に居てくれるだけで気心がしれてて、安心できるのだと想っていた。
幼い頃のボクは、犯罪の被害者という稀な体験で、知り合った遥に再会できて、浮かれていた。彼女を守らなければと、必死だったあの時、彼女を守れて嬉しかったあの時、ボクは「はつ恋」をしたのだと想う。
「だりあ」に、性別は問わないが、「遥」には女子で居てくれてるのがこんなに嬉しい。
だから、親友のだりあと、恋心の遥
なのだから、2股では無い筈だ。
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