カクヨム版 瑛一が好き (スト漫のシナリオ)

宝希☆/無空★むあき☆なお/みさと★なり

第1話 悪の美学【だりあside】



私は変態かもしれない。


この感情は嫉妬に狂った女子高校生。


って表現すれば良いだけなのに、


その身に甘んずることを許さない。


1番のポジションを放棄する事になるから。


なのに、もう親友じゃ耐えられない。


ずるいよ瑛一


なんで私以外の女子に恋してるの?




私は「だりあ」16歳、幼なじみの瑛一と幼小中高同じクラスで、幼い頃からつるんでる。



普通は、中学にあがる前に、異性を意識して、疎遠になるのが、幼なじみなのに、瑛一が恋愛我関せずのスキーヤーだから、色恋にはさっぱりとした親友めいた関係を、繋げている。


私は才女なので運痴(自慢すると格闘技を嗜む程度)なのだが、文武両道の瑛一の滑りは、私でも見惚れる。


フラグを軸ぶれしない様にこなす様やモーグルに勤しむ様も、格好良い。







そんなある日美少女がクラスに転校してきた。

遥という彼女は幼い頃から転転と親父さんの単身赴任に付き合わされ、どうも瑛一と思い出を共有されてるらしい。




まだ、私だりあが、瑛一と親友以上の関係を、築けてない、幼い日に、瑛一は営利誘拐された美少女遥と、一緒に警察が来るのを、待っていたらしい。


犯人達は逃げてしまったが、転居済の、かつて遥が住んでいた、埃っぽい御屋敷で、警察が彼等を見つけるまで、二人は言葉を交わしあい、慰めあっていたらしい。


その時以来、瑛一は遥の事を、嬉しそうに、語る事がある。




犯罪者は「どんな愛情に溢れた」犯罪動機であれ、それを行う以上は「愛ゆえに」と、美意識を持ち、自首せねばならない。


それを「悪の美学」と瑛一は言ってた。


遥を拐った犯人達に強い敵意を持つ瑛一は、普段知る格好良い顔ではなく、子供とは思えない、怒りに任せた鋭い眼光をしていた。


パイプオルガンの短調のイメージ。が、子供心に瑛一が怖かった。



そんな私達の、親友以上の関係を、ゆるがす出来事がおこる。


美少女・遥の転入だ。瑛一の「悪を忌み嫌う元凶」で、大切な大切な想い出の。


父親の仕事の加減で、またこの忌まわしくもある地に住まう事になったらしい。


美少女・遥は瑛一の事を覚えていない様だった。だから落胆する瑛一と違い、私だりあは少し嬉しかった。(駄目だな(汗)こんな親友もどき)

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