第3話

「桐崎さん。あなたは関節リウマチという病気にかかっています。」




「関節リウマチ?」

今日は血液検査の結果を聞きに行った。関節リウマチ?それって……

「関節リウマチって治る病気ですか?」

とぼそっと言った。医師の顔はその言葉に反応し、薄暗い顔で

「持っても2年が限界です。桐崎さんの場合もう手遅れで、今までよくこの体でバスケットボールをできていたなと思います。症状の進行が早く、短くて1年以内、長くても2年いくかいかないかくらいです。」

私は衝撃の事実に黙って聞くことしかできなかった。なにそれ……?私もう生きることできないの……?そのあと先生から入院を余儀なく言われ、入院についての説明を受けたが、言葉が右から左に流れ私は放心状態だった。私は重い足を引きずるように病院を出た。そのあと私は病院近くの最寄りの駅行きのバスに乗り、関節リウマチについて調べた。手が変形していき、骨が変形してしまったり、破壊されることだってある。破壊された場合はもう二度と治ったりはしない。

たしかに違和感はあった。どこもぶつけていないのに体や足が痛かったり、バスケでよく突き指をしていたが、突き指よりひどく腫れたり、指が曲がらないことだってあった。だけど私はそんなことを関係なく、バスケをしていた。これから私はどうすればいいのだろう……?バスに揺られながら、綺麗な夕日を見ていたが、その夕日がいつもより憎く見えてしまった。









そのあと私は監督に連絡を入れ、入院をすることを言った。監督は了解という言葉だけだった。いつもなら冷たいなと思ってしまうその言葉にも色々な感情が篭っていると私は思った。そして女バスのグループLINEには体調が優れず、しばらく休むという連絡を入れた。今はインカレ前だし、入院ってなるとみんなが変に心配したり、インカレ前になに人に迷惑かけてんだよとか、私だって体調悪いし、怪我もしてるけど我慢してやってんだよ、お前甘えてんじゃねぇよって思われるかもしれないと思った。みんなそんな人じゃないと思ったが、このときばかりは暗いことしか考えられなかった。

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