最終章後編公開前に、と思って拝読。
スピンオフと思って侮っていました。
いや、筆者様の作り込まれた世界観に隙なんて無いのですが!
本編では語られていない銀髪姉弟の詳細な関係性や感情。
特に、弟のミシェルは…
しかし、これを読めば二人の尊さ…というよりも、銀髪姉弟という存在の尊さが如何なるものかが知れる。
姉弟という絆と、二人で過ごした時間が作り出した絆。互いに思い合うその意思と行動。
これが何とも尊い。
もちろん、本編同様にバトルシーンも多彩な演出が施され、見応えは抜群である。
是非とも、本編を読んだ方も未読の方も、手に取ってみてはいかがでしょうか。
オススメです。
本編があることを知らずに、タイトルだけで先にこちらを読了しました。……が、そんなことは全く関係ないほどの完成度と世界観の作り込みです。
適宜に必要な情報がごく自然とキャラクターの会話などで出て来るので、この世界がどうなっているのかを理解するストレスは皆無。すぐにこの物語の主役の姉弟へのめり込むことができます。
お互いへの愛が強い姉弟と、そこに至るまでの経緯、キャラクターの感情描写が丁寧で途中途中で胸が締め付けられること必至です。コミカルを挟みながら美しくも残酷なストーリーはさっくりと読めてしまうのにとても重厚で、まさに一本の映画を観ているような心地を抱くでしょう。
本編を読むと面白さが数倍とのこと。
ぜひ色んな方に読んで頂きたい作品です。
本編「デイドリーマーズ」のスピンオフ作品となりますが、完全に作品としては独立しています。本編内で使われる用語や世界観の説明がなされていますので、入門編としてもおすすめしたい作品。
クロエ・ミシェル姉弟のお互いを想い合う様が泣けます。
ずっと二人っきりで生きてきたのだろうな……と。
スタイリッシュなアクションや、Web小説を執筆される方なら思わずにんまりしてしまうようなギミックも盛りだくさんでした。
とにかく世界観が素晴らしく、表現力にも魅力があり読み終わった後で、満足の溜め息が漏れてしまいました。
キャラ造形も非常に丁寧で、どれもが美しかったです。
最後に「銀髪は正義!」
ノエル姉弟を主人公とした物語。
内容は本編と同じぐらい。いや、それ以上に濃いかと思います。姉弟には重い過去があり、二人がデイドリーマーズを倒す理由を知った瞬間には「ああ……」と苦しく切ない声を出しました。
また本編に出てくるキャラもおり「おっ!?」となります。
本編に出てくるキャラの詳細な一面もあったりして、楽しかった。
色鮮やかな文体だけでなく、表現は灰色のキャンパスに絵の具を塗っていくがごとく。
ただし、進捗ペンギン。てめぇはだめだ。進捗を聞きに行くのはやめろ。私の心は豆腐だぞ。
と、癖の強いデイドリーマーズが出てきます。
スピンオフ単体でも楽しめる面白さ。いかがでしょうか?
内容うんぬんよりまず、これを言わせてください。
煽り文が好き!!!!!!!!!!
……ふぅ。
この煽り文が全てを表しているんです。「共依存の銀髪姉弟は、ミルクとオイルの匂いがする。」。内容を読んだ人なら意味が分かり、間違いなくスタンディングオベーション。それくらいこの煽り文は、「デイドリーマーズ ~ロマンス・インパクト~」の内容と魅力を表しています。こんな短い文章で!! 私はとても感動しました。
私も作品を書きますが、なかなか作品を「これ!!」とビシッと決められる言葉が見つからないんですよ。だからこんなピッタリな言葉を持ってくる作者様……本当にすごい……。
というわけで、ようやく内容に触れます。この作品はご察しの通り、共依存銀髪姉弟が主人公です。高慢で高飛車なお姉様のクロエ。超優秀で超ショタ(?)のミシェル。二人の距離はとても近い。それはそれは近い。相手に邪心を持って近づく輩には容赦ない鉄拳が飛ぶ。そんな美しく最強な姉弟。
しかし二人を構成するのは、それだけではない。そこにはどこか狂気にも近い、そんな愛情なのか、ただの依存なのか、複雑な事情も絡み合い……。
果たしてそんな二人の行きつく先は。そこが見どころとなっています。
人間模様ももちろんのこと、この作品は戦闘シーンがとても圧巻です。とてもカッコいい。情景が目に浮かぶ。怪物と戦うのですが、その怪物の恐ろしさが伝わり、背筋が震えあがります。まあ命の危機とは別に、作家はもれなく全員震えあがるのですが……(ヒント:「進捗は?」)。
更にこの作品はスピンオフ。メインの方の主人公も登場します。少ししか登場してないのに、もう「かっこいい」が伝わるの、ズルいと思いますよ???? マコトさん。
とにかく、良いところしかありません。ぜひ読んで、そして本編もどうぞ。合わせて読めば、面白いこと間違いなし。
そして最後にご唱和を。
進捗はーーーー!?!?!?
まず、冒頭から綴られる美しく繊細な筆致にため息が漏れました。
絶世の美しさの中にも、ひとひらの儚さを匂わせる銀の姉弟。彼らを描き出す端麗な描写にも息を呑まずにはいられません。
そして、こちらの物語の主人公となるクロエとミシェルは、初めはどこかコミカルで微笑ましい、非常に仲の良い姉弟像を彷彿させられました。しかし、物語の中で彼らの過去をなぞるうち、明かされるのは姉弟の「地獄」。そこから産まれた姉弟の愛は、傍から見れば並外れて重く、歪とも捉えられます。ですが、物語を追うごとにしっかりと私たち読者の胸には刻まれるのです。彼らの愛が、かけがえのない、尊い光なのだと。
個人的にはもう、兄弟間のクソデカ感情等大好き人間ですので、本っっっ当に尊かったです。ありがとうございます、作者様……(平伏)。
そして、我々のような物書きの魂を喰らうペンギンさんたちは本当に恐ろしかった……!しかし、その姿は愛らしきペンギンさん!当方は魂食べられてしまっても、危うく許してしまうところ……(敵設定が斬新で、本当に面白かったです!)
敵ポジであるペンギンさんたちの、少しホラー味のある描写でしたり、終盤の熱いガンアクション、そして繊細に綴られる姉弟の愛のかたち。幅広く、さまざまな描写や物語の展開に終始圧倒されっぱなしでした!
大変素敵な物語と出逢えましたこと。重ねて深く、作者さまに心からの感謝を申し上げます。
この作品は本編となる『デイドリーマーズ』のスピンオフ作品です。
しかし、スピンオフと思いスルーは厳禁です!!
主人公は本編では本当にチラッとしか登場してないノエル姉弟。
最初はスピンオフらしいコミカルで可愛らしい本編でも見られた貴葵先生らしい文章の話が続きます。
しかし、途中からのストーリーの重さは本編を大きく上回る程です。あらゆる欲望や陰謀に翻弄される姉弟、読み手の涙を誘う回が次々にあります。
しかし常にそこには姉弟の深い愛の強さがあり、その姿に心打たれます。
また、沢山の苦難がありつつも、やっぱりと言いますか、貴葵先生らしい愛に溢れた最終回は本当に素晴らしいです。
言葉足らず申し訳ないですが、この愛に溢れたストーリーは是非皆さん自身で見届けてください。
スピンオフとは思えない程、重厚かつ容赦のないえげつないストーリー。
本編でぶっちぎりにヤバい人物はフィリップかと思いますが、ある種、分かりやすい狂い方なので親しみすら持てます。
しかし、本編ではまだあまり語られていない、欧州監視哨の最高責任者・フランチェスカの狂気や、到底純粋とはいえないクロエとミシェルの歪んだ関係性など、本スピンオフで語られている人間関係は、非常に複雑に絡み合っており、その関係性を一口に説明することは困難を極めるほどです。
そして、本作に登場するデイドリーマーズ、ペンギン。
Web小説書きとしては、思わず「止めてくれ」と言いたくなるような存在でありつつも、ペンギン姿かつその行動に茶目っ気があり、恐ろしい存在のはずが、どこかピエロのような面白さも感じさせます。
また、そんなペンギンとリアライズとサイボーグの関係をうまく戦闘シーンに絡めた描写は迫力があり、非常に面白いです。
文体は、精彩で美しい描写から、臭いすら感じる残酷な描写まで、作者様の技量を感じさせるものとなっています。
専門用語や設定の説明も自然で、本編未読でも、すんなりと作品に入っていけるかと思います。
スピンオフに触れた機会に、本編の方も、ご一読をオススメします。
本編である「デイドリーマーズ」のスピンオフ作品ですが、このお話だけでも楽しめてしまう程、完成度が高いお話だと思います。
勿論、本編をご覧になっているより楽しめますし、世界観も広がっていくので是非どちらも読んでみて欲しいです…!
主人公であるクロエ姉様はデイドリーマーズ専門対策機関であるヴィジブル・コンダクターの一員で、美しさと気高さを持ちながら、ミシェルくんの事になると途端に駄目になるお茶目な所があったり、内面には今にも崩れ落ちそうな弱さもあったりと、そのアンバランスさが凄く魅力的です。
弟のミシェルくんも可愛くてクールで献身的、というだけじゃなくって繊細な中にお姉さんに対する強い想いがあって、本当に素敵です…!
本編同様、作者さんの色鮮やかで華やかな文章は本当に魅力的で、難しい用語や解説もあったりするのに、読みやすくてすんなり入ってきます。
言葉の選び方も本当に素敵なのでで、是非たくさんの方に読んで欲しいお話です!
美しく目の前にその光景が広がるような文章で描かれるのは、銀髪姉弟の日常と戦い。
麗しい姉弟ではあるが、その過去は壮絶であり、またその関係性もいびつな部分を持っている。
日常と戦いと謎めいた部分と、緩急をつけて展開される物語は、読者の心を掴んで離さないことだろう。
そしてペンギン。ペンギンである。webで作品を書く人にとってはドキリとするようなことを言うペンギンである。
その体が人間だろうが機械だろうが、その「人」を作るのは心なのだろう。誰かを思い、幸せを願う心こそが人間だろう。そんなことを思うのです。
スピンオフ作品ではありますが、こちらだけでも十分に楽しめます。しかしぜひ本編も読んで頂きたく思います。この機会に両方とも、ぜひご一読ください。
こちらは作者様の本編「デイドリーマーズ」のスピンオフ作品となりますが、本編を読まずとも、十二分に読みごたえのある作品に仕上がっています。
主人公は、不可視の化け物「デイドリーマーズ」を狩る組織の姉弟。銀髪で容姿端麗、姉は美しく、弟は可愛らしい。とは見た目のみ。その戦う姿はそれらを全て吹き飛ばすが如く、苛烈で鮮烈に敵を屠っていく。
かと思いきや、普段の日常は美しい文章で綴られ、街の風景やフランスの雰囲気がまるで見えてくるよう。特にこの姉弟の偏愛ぶりは……。
終盤での戦闘描写は姉弟ならではの連携が奇麗に決まり、最後の場面は必読です。
お話の緩急がとても心地よく、ツボにはまれば間違いなくあっという間に読み終えること間違いなしです。
ぜひ皆さんもご一読してみて下さい。
P,S 偏愛主義……果たしてこれは姉弟に、若しくはそれは作者様に……。