偏愛主義ここに極まれり。

 こちらは作者様の本編「デイドリーマーズ」のスピンオフ作品となりますが、本編を読まずとも、十二分に読みごたえのある作品に仕上がっています。

 主人公は、不可視の化け物「デイドリーマーズ」を狩る組織の姉弟。銀髪で容姿端麗、姉は美しく、弟は可愛らしい。とは見た目のみ。その戦う姿はそれらを全て吹き飛ばすが如く、苛烈で鮮烈に敵を屠っていく。

 かと思いきや、普段の日常は美しい文章で綴られ、街の風景やフランスの雰囲気がまるで見えてくるよう。特にこの姉弟の偏愛ぶりは……。

 終盤での戦闘描写は姉弟ならではの連携が奇麗に決まり、最後の場面は必読です。


 お話の緩急がとても心地よく、ツボにはまれば間違いなくあっという間に読み終えること間違いなしです。

 ぜひ皆さんもご一読してみて下さい。

 P,S 偏愛主義……果たしてこれは姉弟に、若しくはそれは作者様に……。

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