容れ物異なれど心は同じく

美しく目の前にその光景が広がるような文章で描かれるのは、銀髪姉弟の日常と戦い。
麗しい姉弟ではあるが、その過去は壮絶であり、またその関係性もいびつな部分を持っている。
日常と戦いと謎めいた部分と、緩急をつけて展開される物語は、読者の心を掴んで離さないことだろう。
そしてペンギン。ペンギンである。webで作品を書く人にとってはドキリとするようなことを言うペンギンである。
その体が人間だろうが機械だろうが、その「人」を作るのは心なのだろう。誰かを思い、幸せを願う心こそが人間だろう。そんなことを思うのです。
スピンオフ作品ではありますが、こちらだけでも十分に楽しめます。しかしぜひ本編も読んで頂きたく思います。この機会に両方とも、ぜひご一読ください。

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