若者の希望の光は「虚構」なのか、それともいつまでも続く「事実」なのか

大人が読めば、主人公の夢や希望、期待は虚構に見えるかもしれません。
しかし誰しもが一度はもっていたであろう光。その光が作り物と思えてしまった経験があるのかもしれません。

主人公の少年の前に現れたのは「現実」であるマヲリ。
少年に現実を突きつけつつ、それでも少年に期待をしているように見えました。
私はマヲリのように「希望の光は未来へも続く事実であってほしい」と思いました。

二人の「はざま」が現代の若者の生々しい感情表現とともに描かかれており、少年とマヲリに流れる独特な空気感や温度を肌で感じれます。

この物語を通して感じる思いは千差万別でしょう。
若かりし時にもっていた光。自分の中にある光を立ち止まり見つめ直すことができる作品です。

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