わたしたちが今感じるべきこと

このレビューは小説のネタバレを含みません。

世界電球という、
人々を幸せにする(はずの)装置に囚われないポラリス少年の心の葛藤が、
シャノ――もう1人の装置に囚われない少女――の瞳を通じて、
描かれています。

少し想像してみてください。
世界で自分だけ「幸福」を感じることができないという状況。

幸福を感じることが出来ず、しかしそこには間違いなく「不幸」が存在
するのです。

私たち(読者)が普段感じている幸福、または不幸の在り方を考えさせ
られるはずです。

私たちの日常の中にある心の錯綜、あるいは昔抱いていた"それ"を
ポラリスとシャノを通して見ているかのようでした。

貴方の心を照らすものは何ですか?
一度考えてみるいい機会かもしれません。



PS:私の心は休日の睡眠時間に照らされています。