初恋リベンジャーズ

『初恋リベンジャーズ』は、青春のほろ苦さと再起への意思が、SNSという現代的な舞台装置の上で織り成される奇妙なトライアングルを描いた物語です。

単なる初恋失敗譚ではなく、映えや承認欲求が交錯する学園世界で、登場人物たちは自らの「見られる」存在意義に揺さぶられます。新たに加わった転校生・白草四葉の振る舞いは、一見軽妙ながら周到な策略を含み、竜司や壮馬、そしてアザミまでもが巻き込まれる、この複雑な関係性は、恋愛感情と友情、SNSでのアイデンティティといった要素を巧みに絡ませ、私たち読み手を先の見えない展開へと誘うことでしょう。

注目するところは「復讐」と銘打たれながらも、竜司が求めるのが過去…続きを読む

ラブコメは90年代〜0年代のものしか読んだことがなく、今どきの作風に疎かったのですが、ユーチューブやフォロワー数やラインを駆使した技術の進歩に合わせた恋愛模様が見られます。
コメディながら文章が軽すぎないのもいいですね、情景がしっかりイメージできます。
最近の学生はやたらとフォロワー数を気にしますが、この作品のように「人と繋がる手段」が多様化したラブコメが今後も増えていくのだと思えました。

動画配信で黒歴史を公開された主人公に対し、カリスマ美少女が絡んでいく面白いラブコメです。

テンポ良くストーリー、動画配信を題材にしたたてつけ、魅力的なキャラクター達。
ハイテンションで話が進んでいくのですが、胃もたれするような感じではなくスッスッと内容や場面が入り込んできて読みやすい作品。

恋愛物ではなく、ラブコメが読みたい方にオススメの作品です。

全体的にスラスラ読めてしまい、いつの間にか読んでいるのか何なのか分からなくなってしまった。もちろん良い意味で。
だって目の前に物語の景色が浮かんじゃうんだもの。
ハッと我に帰って「あ、そういや文章読んでたわ」って事が何回も。
それだけ入り込める物語と文章です。
主人公の何だかんだ周りに流される感じも、この作品の雰囲気にピッタリ。
午後のお茶の時間、ゆる～くホッコリしたい時にどうぞ。