小説という『モノクロ』の世界に、『色』を添える美しきファンタジー

小説というのはタイトルにもある通り、基本モノクロの世界です。
この物語の主人公パステルもまさにそう。彼女が見る景色には『色』がありません。
そして、彼女の前に現れた不思議な少年セオもまた、『感情』という『色』を失っています。

記憶さえも欠けている中、それでも何故か……惹かれるものがある。
共に行動する中で二人は、徐々に自分の欠けたものを取り戻していきます。

すると、どうでしょう? 二人の関係に彩が生まれるじゃありませんか!
しかも彼らだけじゃありません。読んでいる我々の心にも、いつの間にか暖かな『色』が添えられているのです。

少しもどかしく、それでいて応援したくなる二人の物語……
あなたも手に取ってみてはいかがでしょうか?

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