ひょんなことから黒竜に踏みつぶされそうになっていた白蛇を助けた主人公、櫻花。
彼はそのことで黒竜の怒りを買い、『余命十年』の呪いをかけられてしまいます。
もう冒頭の時点で『大丈夫なのか?』と、ちょい心配になりますが、我々の心配をよそに当の櫻花はけろっとしてます。
黒竜も黒竜で『謝ったら許してやる』って言うくらいですから、根は悪い奴ではないんですけど、櫻花が『謝りません』の一点張りで、結果、仲がこじれてしまいます( ̄∇ ̄;)
ただ、その頑固は優しさからくるものであって、単に間違ってる相手に屈しないというだけの話。
非常にまっすぐで好感の持てる櫻花に、助けた白蛇も化身となり、恩返しに来るほど。どれだけ優しいかがよく分かりますね(*´ω`*)
私自身、BL要素には疎い方ですが、肖月のまっすぐでひたむきな想いは、心動かされるものがあります。
もう半分以上読んでいるので、ボリュームもちょうどいいといった感じ♪
こういったジャンルに触れたことがないという方にも、初めて手に取るのにオススメの作品となっております。
皆様も読んでみてはいかがでしょう?
どこの世界でも、自分より位が上の相手にでも臆さずに自分を貫き、弱いものを助ける人物というのは好感がもてます。
主人公の櫻花がまさにそういう人物であるのは、タイトルにもあるように、呪いを受けたとしても謝らない、という行動からも明らかで、
しかも、位の低い地仙かと思いきや、元は天仙であり、天帝からも気にいられている、という人物でもあります。
展開も、白蛇の化身との美しい恋模様や迫り来る苦難を持ち前の優しさ明るさと運の良さで乗り越える痛快な物語でした。
BL要素は、櫻花の性格や言葉遣いから、女性だと思ってしまっても不自然ではなく、それと思って想像を逞しくしなければ、BL好きではない人でもあまり気にならずに読めるかとおもいます。
中国制作の実写やアニメのブームもあって、これから注目されること間違いなしの仙侠小説といわれるジャンルの中華ファンタジーです。
天上界の神さまや仙人がたくさん登場します。髪や瞳の色など作者さまが丁寧に描かれた神さまや仙人の、それぞれの姿かたちや所作がそれはそれは美しい。赤い血の流れる凄惨な場面もありますが、それもまた美しい。物語りの先を知りたいと急ぐ気持ちを抑えて、色彩溢れる美しい世界観を想像し楽しむのも仙侠小説の1つの味わい方だろうと思わされる作品です。
主人公櫻花(インホア)の美しい容姿と少々天然がかった優しい性格に、天帝も含めた誰もが心惹かれ手助けしたくなるようです。たぶんそれはきっと読者もです。彼といっしょに冒険し謎を解き闘い、そして美しいハッピーエンドを迎えてください。
白蛇を助けたせいで、余命十年の呪いをかけられてしまう主人公の櫻花。
そんな彼が死を逃れるには天仙になるか、黒竜に謝るしかないのですが……
小説タグにある『仙侠』というのは、中国のWEB小説で人気の仙人だったり仙人を目指す人が登場する中華ファンタジーの一種です。
この作品も、そんな仙侠小説の一つ。
まだまだ日本ではあまり見かけないレアなジャンルの小説なので、新しい世界観のファンタジーが読みたいという方におススメ☆
功徳を積んで天仙になるなど、仙人譚ならではの設定がたくさん詰まってます♪
途中悲しいことも起きますが、そういうところも中国のBL仙侠モノでは、あると喜ばれるポイント!
辛いことが起こるからこそ、恋人たちのきずなが深まるのです!
必要要素もしっかりと抑えられていて、6万字程度と比較的短時間で読み切れるボリューム。初めて読む仙侠ファンタジーとしてうってつけです♪