白いキャンバスが色付いていくような

主人公二人が、もはや幼くすらあるピュアな存在で、すごく癒されます。
色が分からないという少女は、世界が白黒だというけれど、彼女自身は真っ白なキャンバスのよう。
そこに少しずつ乗せられていく優しい色使いが目に浮かぶようです。
感情がない、という少年もまた、段々に木々や花が色付く様子にも似て表情を取り戻していきます。
その過程が、穏やかに優しく描かれていく御話です。

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