ホラフキさんという都市伝説が、大学のサークル内で話題になるところから話はスタートします。
都市伝説の恐ろしさに加え、主人公の謎の奇病など、終始おどろおどろしい雰囲気が漂っており、しっかりホラーの醍醐味を味わうことができます!
最初はオカルトなお話かと思っていましたが、ただ怖いだけじゃなくて、ミステリーとしての側面もまた秀逸です!
後輩の女子と一緒に真相を解き明かすうちに、想像をはるかに超えるほど、練り込まれた背景に驚愕します!
途中、現実なのか夢なのか錯乱するような足が地に着かない不安定感も手伝って、怖さも倍増。
でも伏線はちゃんと回収されていく様子は怖くても読み進める手を止めさせません。
怖いのに、読み進めてしまうホラーは、完成されたホラーではないでしょうか!?
オススメです!
ホラフキさんに触れたものはホラを吹かなくてはいけない。それは他愛ものかもしれない。だが、それを破った時は……。
大学生の岩瀬はホラフキさんの都市伝説にいかがわしいものを感じつつも接し、そして憑りつかれた。後輩の恩田とその状況を共有し、どうにか呪いを解こう行動を起こすのだが……。
謎を解こうと四苦八苦するうちに、奇妙な廃村に辿り着き、周囲には奇怪な変人たちの姿を目の当たりにする。果たして、ホラフキさんとはどんな存在だというのか。
都市伝説の解明という問題に留まらず、奇妙な廃村や狂気に憑りつかれた人々といったさまざまなホラー展開が物語を襲う。そして、ついには妖怪の伝承が語られることになるのだが……。ホラーのパッチワークというべき作品でありながらも、一本筋の通ったストーリーが通った展開は読者を魅了する。
あらゆる恐怖を網羅したホラーの集大成というべき一大恐怖叙事詩。
序盤は金田一耕助の推理もののような雰囲気があり、大蛇のごとく這いずって読者の首を真綿で絞めるように進んでいくのですが、終盤に向かうにつれて隠された深い真実が明らかになるにつれて、ぞっとしてきまして、ラストまで読み終えまして、
ああーーー、もっかい読みたい!!
と、再読をした者です(そうですか)
良く組まれた物語ですよ、どうやって設計されたんでしょうね。たぶん終わりまでプロットを綿密に組んでからではないと書き上げられないはずなんです。
古くから受け継がれてきた血、
覚正(かくしょう)村という場所の存在、
そして正月に皆さんの食べたアレ……
面白かったです(*´ω`*)
ホラフキさん、だーれだ?
誰なんでしょうね……