都市伝説から始まる恐怖のパッチワーク

ホラフキさんに触れたものはホラを吹かなくてはいけない。それは他愛ものかもしれない。だが、それを破った時は……。
大学生の岩瀬はホラフキさんの都市伝説にいかがわしいものを感じつつも接し、そして憑りつかれた。後輩の恩田とその状況を共有し、どうにか呪いを解こう行動を起こすのだが……。
謎を解こうと四苦八苦するうちに、奇妙な廃村に辿り着き、周囲には奇怪な変人たちの姿を目の当たりにする。果たして、ホラフキさんとはどんな存在だというのか。

都市伝説の解明という問題に留まらず、奇妙な廃村や狂気に憑りつかれた人々といったさまざまなホラー展開が物語を襲う。そして、ついには妖怪の伝承が語られることになるのだが……。ホラーのパッチワークというべき作品でありながらも、一本筋の通ったストーリーが通った展開は読者を魅了する。
あらゆる恐怖を網羅したホラーの集大成というべき一大恐怖叙事詩。

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