ラスト2話が色んな意味で衝撃的!!

似非ハードボイルド探偵が、ヒロイン(ギャルの女子高生)に頼まれて行方不明(?)の少女を捜索するストーリーです。

主人公の探偵は、ハードボイルドの世界観にどっぷりと浸かっていて、明らかに言動がおかしい(笑)。ギャル系ヒロインのめぐみちゃんも大いに戸惑います。
ハードボイルドを気取っているはずなのにカッコよく見えないのは、小説のタイトルにある通り、彼が「偽物ハードボイルド」だからなのでしょう。
しかし、そこが逆に滑稽であり、皮肉的に面白い。主人公(似非ハードボイルド)とめぐみちゃん(ギャル)の会話劇は、ぜんぜん噛み合っていないはずなのに、軽妙で楽しく読めます。


ミステリー物なので、終盤に物語の「答え合わせ」があるわけなのですが、ラスト2話は色んな意味で衝撃的。大どんでん返し(?)が待っています。しかも、2度ほど……。
読み飛ばしたりせずに、ちゃんと順番に読みましょう。



あと余談ですが……。
坂神さんの他の作品や近況ノートを読んでいる人は、ある特定の箇所で「やっぱりこの小説、坂神作品だわ!!!!!!」と思わず叫んでしまうことになるので、坂神さんの作品を追いかけている方は注意しましょう。

坂神さんの小説って知っていて読んでいるはずなのに、ふしぎふしぎぃ~♪

その他のおすすめレビュー

青星明良さんの他のおすすめレビュー81