願いを護りて道を拓け。尊さ煌めく運び屋バディのSFバトルファンタジー!

 推しメンコンテスト参加作ということで、メイン二人の関係性が軸になっているSFファンタジーです。

 口が悪く好戦的なヒダカと、のんびりした優しい気質のタイクウ。二人が運ぶのは、天空都市に取り残され地上へ帰れなくなったという依頼人なのですが、その方法が実にアクロバティックなのです。
 なぜ帰れないかというと、世界は航空機が一切使えない状況に陥っているから。
 天空都市と地上の間には機械を食する異形が棲んでおり、天空鬼と呼ばれるその怪物には戦闘機すら敵わない。地上へ行く手段は現状、「飛び降りる」しかない。
 しかし、奴らが狙うのは機械だけではありません。地上へ向かうのは、群れなす異形を文字通り切り拓く命懸けの行為なのです。

 息を呑むような上空の美しさや、息が詰まるような天空鬼とのバトル、そして彼らが抱える後悔と願い。
 30,000字ほどで完結しております。ぜひご一読ください。

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