何度後悔しても立ち上がれるのは、同じ痛みを分かち合う友がいるから。

主人公タイクウと相棒のヒダカ。
二人が抱える「後悔」があるからこそ、今を生きるための原動力になっているような気がします。

本文でも触れられていますが、後悔とは二つあると思います。
やったことに対しての後悔。どうしてあんなことをしてしまったのだろう。
もう一つは、やらなかったことに対しての後悔。なぜ、あの時ああしなかったんだろう。

人類が空と地上に、否応なしに分かたれてしまった世界で。
敢えて命の危険を冒し、人々の分かたれてしまった絆を繋ぎとめる仕事をしている二人は、とても尊くて美しい。
彼らの後悔はきっと、異形「天空鬼」がいなくなるまで続くのでしょう。
けれど後悔することを恐れず、前を向いて今日も空を飛ぶ二人の姿に勇気づけられます。

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