概要
戦え、自分のために。歌え、この世界の平和のために。
歌い手志望の【私】は、夢破れて毎日への絶望から海に飛び込もうと決意する。夜の海辺に佇む【私】の目の前に突然、剣を担いだ雅な美男子が現れた。殺されるのかと思いきや、ひたすら口パクで「うたえ」と歌唱を要求してくる彼に乞われるがまま歌うと、彼はその剣で妖怪じみた生き物を切り裂いた。青い血の雨が降る中、事態に慌てた【私】は彼を追い掛けて海に飛び込む。目を覚ますと例の美男子の姿が。ここは平家物語に記された『水の底の都』だという。「この世界の平和のため、歌う仕事をお願いしたい」と言われ、竜宮城のような世界で夢だった“歌い手”になることを決意する。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?